これからの中国と北海道の関係をより良いものにしていきたい。
中国と日本文化に携わってきた、これまでの歩み。
「人が何の為に、どのように生きるべきか」を考え、その答えを求めて、2000年に来日しました。20年に渡り日本と中国の文化やビジネスに携わらせていただき、その中でも北海道にはとても縁があり、北海道大学大学院での文学研究のほか、NPO札幌中国友好協会の理事兼事務局長、北海道日中友好協会の副理事長、北海道多文化共生地域づくり推進協議会などのボランティア活動のほかに、富良野市役所、北海道大学大学院、ホーム企画センターでのお仕事等、、多くの経験を積ませていただきました。
言葉だけではない壁を乗り越えること。
日本に来てから、18年ほど各地方役所の国際商談イベント、国際交流イベント、国際展示会のイベント、大学の学会の開催、役所のお仕事を通して国際交流のノウハウを経験してきました。厚生労働省が企画した中国語講座、各企業や役所が企画した中国語や中国文化の口座、ラジオ局の番組などを担当し、語学と文化と習慣の相違と、尊重した上での相互理解の重要性を深く認識しました。
国が変われば文化が変わるように、ビジネスの世界においてもそれは同じこと。同じ漢字を使っていると言っても意味が異なることもあり、同じ東洋文化だと言っても、歴史の歩みと地理等に影響され、日本と中国の商流や商習慣には異同は多くあります。
北大の院生時代に、ある日本企業の担当者が知人の紹介で私のもとへ相談にやってきました。「中国から資材を購入したいのだけれど、通訳を何人にも頼んでみたがなかなか言葉と商習慣の難関を突破できない」とのことでした。熱意ある企業担当者に惹かれ、当時はまだ学生の身分でしたが、2年間通訳兼貿易統括部長のお手伝いさせて頂きました。その結果、多くの中国企業とパートナー契約を結ぶことができ、その日本企業は今も順調にビジネスを行っています。
この経験から、中国と日本には言葉だけではなく、文化や習慣の違いもあり、この問題がビジネスにも大きく影響していることを知りました。
的確な情報収集と相互理解が、ビジネス成功の近道。
前職である株式会社ホーム企画センターでは、「炭の家」の特許使用権販売にも苦労しました。なぜかというとそれは「知識財産」への意識と「建築事情」の違いでした。中国では特許のような知財に対して対価を支払う習慣がなく、建築事情も建物は建築会社、内装は別のリフォーム会社が担うという特殊な業界事情があったのです。
このような事情を踏まえてビジネスを行わないと、思わぬ落とし穴に嵌まってしまう可能性もあります。そういったトラブルを回避し、ビジネスや交流を円滑に進めるには「お互いを知ること」が一番の近道です。
中国で生まれ育ち、北海道で長く両国の交流を深めてきた私には多くのノウハウがあります。その知識や経験をフル活用し、これからの中国と北海道の関係をより良いものにしていきたい。それが私の願いでもあります。母国である中国と大好きなこの北海道の仲介役として、お役に立てるように日夜情報収集に努めてまいります。
株式会社青木ビジネス企画センター
専務取締役 劉 暁娟(リュウ ギョウケン)
劉 暁娟プロフィール
来日後の
学歴
- 2000年春
- 来日
- 2000年4月~2002年3月
- 東京日本語学校 終了
- 2002年4月~2006年3月
- 富山大学 学士学位
- 2006年3月~2008年4月
- 北海道大学大学院 修士学位
- 2008年4月~2011年3月
- 北海道大学大学院 博士学位
職歴
- 2010年11月~2012年1月
- 富良野市役所 嘱託職員
- 2010年11月~
- NPO法人札幌中国友好協会 理事事務局長
北海道多文化共生地域づくり推進協議会 委員
- 2011年4月~2012年3月
- 北海道大学大学院文学研究科 特別研究員
- 2011年11月~
- 株式会社 青木ビジネス企画センター設立 専務取締役
- 2012年2月~2020年6月
- 株式会社 ホーム企画センター 中国事業部
- 2020年6月~
- 北海道日中友好協会 副理事長